岩木山と青森観光(前編)
例年だと、夏のお盆休みとかGWの連休等は1年くらい前から予定を立てているのだけど、今年に限っては意識的に予定を立てていませんでした。まぁ、たまには山のない休日を楽しもうと言うのが本音で、どこかのんびり旅に出ようとか考えていて、過去に何度も行ってはいるけど、一度ものんびり出来なかった青森県に行くことに決定。過去に何度も行ってはいる〜と言うのも実は私は青森生まれでして(文字通り本当に生まれただけ)、青森と言うと田舎に帰ったり、親戚周りだったり、その親戚の冠婚葬祭だったりと、個人的に自由気ままな観光というものはほとんどしたことがありませんでした。ならば、ここらでいっちょう、青森県をぶらり気ままな自遊旅でもしてくるかと思ったのが今年のGW明け頃。予定では3泊4日で青森を遊び倒そうと考えていたけど、予定を立てている内に折角青森まで行って山に登らずに帰ってくるのもなんだかな〜。と言うことで山も組み込むことに決定。
登りたい山はまずは八甲田山(詳細は本文中にて)、そして青森県の最高峰の岩木山(津軽富士)、最後に靄山、この3山はぜひ登りたい。でも、3泊4日じゃこの3山を登っていたら当初の予定の青森観光がほぼ出来なくなる。じゃあどうしようか? と色々考えた結果。まぁ、行きゃあ何とかなるだろうと得意な楽観的思考で13日の朝3時に自宅を出発します。
トレッキングデータ
2014年08月13日(水)〜15日(金) | |
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コース | (スタート)岩木山神社駐車場~桜林公園〜焼止りヒュッテ〜鳳鳴ヒュッテ〜岩木山~鳥海山〜八合目駐車場〜嶽温泉登山口〜岩木山神社駐車場(ゴール) |
山 名 | 岩木山(1,624.7m),鳥海山(1,502m) |
累積標高 | (+)1,806m |
歩行距離 | 21.667km |
所用時間 | 9時間19分 |
トレッキング(一日目)
神奈川県内の圏央道が東名に続き、高尾まで繋がったおかげで、自宅のすぐ近くから1本道で青森まで行けるようになった。のはいいけど、この時期の東北道は激混み状態で、ここ岩木山山麓にある「岩木山桜林公園」まで13時間30分もかかってようやく到着・・・。はぁ〜、疲れた・・・。
とりあえず食事。本当はどこか地元の食堂で美味しいものでも食べたいところだけど、さすがに疲れていてその元気は無い。ビールは高速を降りてここに来るまでの途中にあったコンビニで購入。
当初の予定では午後の早いうちには到着して、どこか観光でもして〜って思っていたけど、それどころではなく、結局移動だけで1日潰れてしまった。
トレッキング(二日目)
ちょっと時間がかかったけど撤収完了。この日は岩木山を目指すので、一度岩木山神社まで戻る。じつはこの場所は岩木山への登山ルート上にあるので、ここから岩木山を目指すことも可能だけど、折角なんで岩木山神社をスタート地点にする。
キャンプ場から岩木山神社まで車でおよそ3〜5分程度。岩木山神社の駐車場車を駐めて、準備を済ませてスタート。昨日の疲れが微妙に残っているけど、なんとかなるでしょう・・・。(登る前までは岩木山はもっと気軽な山かと思っていたけど、思っていたよりハードな山だった)
ムムム、丹沢ではあまり見ない花だ。ふと辺りを見回すと標高500mくらいなのにミズナラがあったりと関東とは植生が違う。まぁ、沢沿いのルートなので、多少は標高の高いところにある樹木があっても不思議じゃないけど、それにしても・・・。
沢の右岸左岸を行ったり来たりしながら文字通りよじ登っていく。
一度対岸の岩に飛び移ろうとた時に、何かに掴まれた感覚で引き戻され、沢の中に落ちて大岩に足を強打する。一瞬、息が出来ずにその場に屈みこんでしまった。数分動けずにじっとしていたら、足の痛みが引いてきたので、掴まれた感覚の原因を探すと、ウェストベルトのループが木に引っかかっていた。先ほどハンカチを濡らすためにポケットから出した時にウェストベルトを外してそのままブラブラさせていたのが原因だ。ふ〜、ビックリした・・・。
途中小さいピークがあって人がたくさん居たのでそこが鳥海山山頂かと思ったけど、コースタイムが10分となっていたのでまさかそこじゃないよな〜、と稜線上の道をさらに進んで突き当りまで来た。時間もちょうど10分。
さて、戻ろうとしてふと気がついたけど、鳥海山山頂に立っていたはずなのに戻りは緩やかな登りになっている。やっぱり先ほどの方向板のような物があった所が鳥海山じゃないな・・・。リフト乗り場からちょっと登ったところにある小さいピークが鳥海山なんだ。
どうでもいいけどこのルートの後半部分は濡れた赤土になっている。これはすこぶる滑りやすい。2度ほど滑って転んで尻もちをついた。これだけ日があたっているのに乾かないのは地下に多く水を貯めこんでいるせいなのか?
・・・どうやらこのとうもろこしがお目当てらしい。お店の前に路駐している車が多いので渋滞しているようだ。翌日五所川原でもとうもろこしの話をしている人がいたので青森県ではとうもろこしが流行っているのか?
そう言えば、朝食にソーセージとミルクティだけで、行動食もろくに食べていなかった。ここでとうもろこしでも、と思ったけど並んでいるので止めた。
岩木山の形はなかなか変わらない。まぁ、歩きで移動しているので仕方ないけど・・・。それにしてもこの辺りは岩木山のビューポイントだと思うけど、手前の電柱&電線が邪魔だね・・・。下に一面広がっているのはとうもろこし畑。
とりあえず、急いで酸ヶ湯温泉に向かう。
17時30分頃に酸ヶ湯キャンプ場に到着するもすでに駐車場は一杯。テントを張れそうなスペースはあるけど、大きいザックを持ってきていなかったので、遠くの駐車場に車を駐めて何度も往復するのは不可能なので、残念ながらここは諦める。せめて酸ヶ湯温泉でもって思ったけど、先に今晩の宿泊地を決めたい。地図で確認すると青森市内方向に少し下った所にモヤヒルズと言うキャンプ場がある。とりあえずそこに行ってみる。
そんなこんなで、何とかキャンプ場に入ることが出来た。
本来ならば温泉もあるのだが、この日は故障中とかでシャワーしか使えないらしい。車で5分ほど移動すれば日帰り温泉があるらしいが、時間も時間だし、シャワーで我慢しよう。
早速テント設営。あれ? 昨日のテントと違うぞ! そう今回の為に山では絶対に使わない、というか使えないファミリーテント(スノーピーク アメニティドーム)を購入していた。昨今の災害を考えた時にひとつくらい大きなテントがほしいなぁ〜と思っていたので、調度良い機会なので思い切って購入。って言っても山岳テントなんかより遥かに安い! でも、山岳テントより遥かに重い!
ちょうどこのテントを購入した翌日に近所のアウトドアショップで設営講習会をやっていて、設営のコツなどを聞いていたので、一人でも15分ほどで設営完了。慣れれば10分程度で建てられそう。
テントを設営後、シャワーを浴びに管理棟に戻る。少し離れているので車で移動する。広くて気持ちのよいキャンプ場だけど、広すぎてトイレや水場も遠い・・・。
しょっぱなから大渋滞で予定よりかなり遅れて到着して、二日目に泊まる予定だった酸ヶ湯キャンプ場もいっぱいで入れず・・・という波瀾万丈な二日間でしたが、まぁ、はなからかっちりした予定なんて組んでいないので、それはそれでいいんですが、明日は少しはのんびりしたいなぁ〜と言うのが本音ですね。さて、明日はどうなるでしょう・・・。