広沢寺から鐘ヶ嶽へ歴史の道を歩く
まだ自分が山登りを始めて間もない頃に一度登っている鐘ヶ嶽へ行って来ました。前回が2004年12月24日なので、約8年半前ってことですね。実は数年前から、もう一度行ってみたいな〜、と思いつつなかなか実現しませんでしたが、今回は私用により半日しか時間が取れなかったのが逆に幸いしてやっと登ることが出来ました。
トレッキングデータ
2013年08月03日(土) | |
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コース | (スタート)広沢寺温泉駐車場~鐘ヶ嶽〜山神隧道~広沢寺温泉駐車場(ゴール) |
山 名 | 鐘ヶ嶽(561.1m) |
累積標高 | (+)558m |
歩行距離 | 7.882km |
所用時間 | 3時間10分 |
トレッキング
よく考えてみると、広沢寺って行ったことないんだよな・・・。実は広沢寺ってただの地名でお寺なんて無いもんだと勝手に解釈していたけど、今、この写真を見て、広沢寺って実在するんだと気がついた。今度行ってみよう。ちなみに広沢寺と書いて「こうたくじ」と読みます。山を始めて間もない頃はずっと「ひろさわでら」と読んでいました。
この辺りは「丹沢大山国定公園」。国定公園とは国が定めて、運営・管理は各都道府県に任せている公園のこと。主に景勝地に設定されています。近くでは「明治の森高尾国定公園」などがあります。また、近くの景勝地ということでは最近、世界文化遺産に登録された富士山や箱根もありますが、これらは国定公園より一段上の国立公園「富士箱根伊豆国立公園」となっています。この国立公園は国が指定して国が管理する公園です。山屋さんにお馴染みの北ルプスは「中部山岳国立公園」という国立公園になっています。これらは「自然公園法」という法律の元で管理運営されています。
なんてな事を勉強したな〜、と思いつつ登山口に向かう。
折り返す所に鐘ヶ獄のバス停がある。それにしてもこの「かねがたけ」の「たけ」の漢字は「嶽」だったり「獄」だったりするのはなぜ? とりあえず看板や標識に書かれている場合はその表記に従います。そうじゃない場合は「鐘ヶ嶽」に統一します。
このコースはハイキングコースになっています。とは言うものの、8月に来るところじゃないような気もします。が、コースのほとんどが樹林帯なので、思ったよりも暑くはなく、気持ちのよい山歩きが出来ました。
まずは、前回撮り損なった壹丁目(一丁目)の丁目石です。以前登ってずっと気になっていたのがコレです。この丁目石の写真が前回は飛び飛びになっていたのが、ずっと気になっていました。今回はそれを注意しながら登っています。ちなみに江戸時代の一丁目の距離は約110mです。なので、本来ならば110m毎に置かれているはずなのにココは結構いい加減だったりします。
拾二丁目。
ここを通りすぎてすぐ後に猿と遭遇。普段、猿は群れで行動していることが多いけど、この時の猿は一匹だけだった。始めは5〜6mくらい離れていたので、写真に収めようとカメラをズームしている最中に、2m位のところまで近づいて威嚇してきた。思わず走って逃げようかと思ったけど、ここは慌てずにゆっくりと下がって猿が消えるのを待ってびびりながら先を急いだ。
後ろには何も書かれていない。基本的にこの山の上にあるのは浅間神社。鳥居をくぐって登ってきた。丁目石にもよく見ると上部に富士山のマーク(無いものもある)と登山の文字がある・・・。なぜ? 仏像?
廿三丁目。ちなみにこの「廿」という漢字。石碑に彫られているのはカタカナの「サ」の横に点が着いたような字(「サ、」)だけど、そのような字はPCには無いので「廿」に置き換えています。これで「ニジュウ」と読みます。イメージとしては「十」が横に二つ並んだ「十十」のイメージです。
途中の石碑。「天台宗 鐘掛山 尊?院 禅法寺跡」って読める。つまりここに昔お寺があったって事だね、そうすると下にあった仏像が不自然ではなくなる。
やっぱり、廃仏毀釈ですかね? よく仏像が破壊されなかったな・・・。
??? 台座の部分に何か書いてあるけど、達筆すぎて読めん!
裏を見ると昭和五年に千葉県の人が建てたようだけど・・・。当時だから人力でここまで上げたのか??? それとも近くに石切り場みたいなものがあるのか?
鳥居をくぐって石段を登り切ると・・・浅間神社!!!
で、結局石段は375段ありました。ちなみに前回数えた時は358段でした。途中何箇所かどう数えていいかわからない所もあったので、大体360〜370段くらいってことでしょう・・・。
山頂には15分くらいノンビリして下山開始。登ってきたルートではなく広沢寺温泉方面に下ります。って言っても同じルートで下っても広沢寺温泉に行きますが・・・。距離、時間共にどっちから下ってもそれほど違いは無さそうですが・・・。
真っ直ぐ行くと見晴広場Bを経て大山に行けます。日向山からの尾根で大山には登ったことはありますが、ここからはまだ行ったことないですね。
右に行くと広沢寺温泉、左に行っても広沢寺温泉??? 何だこりゃ? って思うけど、この下にある山の神隧道のこっち側に出るか向こう側に出るかの違いだと思います。右方面はらくらくコースと書かれているので、比較的楽に下れますが、あの山の神隧道を通らなければなりません。左方面は急な下りがありますが、山の神隧道は通りません。さぁ、本当のらくらくコースはどっちだ!!!
これが山の神隧道。中央のトンネル内に露出が合ってしまったので、周りが飛んでます。それはどうでもいいんですが、ここのトンネルは照明施設が一切無く、真っ直ぐなので常に出口が見えてはいるんですが、中は暗く、ちょっと不気味な雰囲気です。
ここで写真を撮っていると、すぐ後ろで「シュッ」という音が・・・