世附権現山からミツバ岳縦走で大迷走
前日(当日)の午前2時までどこに行くか決まらず、とりあえず寝て起きてから登山地図を開いて場所を決定しました。通常なら前日までに決まってある程度下調べをしてから当日を向かえるけど、今回はそれも出来ず、結果、大迷走する羽目になりました。こうやって人は遭難するんだな、と勉強になった山行でした。
トレッキングデータ
| 山行日 | 2015年06月20日(土)【日帰り】 | |||
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| コース | (スタート)駐車場〜世附権現山登山口〜(本権現南東尾根コース)〜世附権現山〜(本権現〜ミツバ岳コース)〜大迷走〜ミツバ岳〜ミツバ岳登山口〜駐車場(ゴール) | |||
| 山 名 | 世附権現山(1,019m) ミツバ岳(835m) |
| 歩行距離 | 12,545km | |
| 所要時間 | 06時間04分 | | 累積標高 | (+)1,291m |
トレッキング
世附権現山 – Spherical Image – RICOH THETA
30分ほどのんびりしてミツバ岳に向かう。地形図を見る限りでは、下り基調の稜線を進むだけなので、特に難しいことは考えていない。ただし、1ヶ所尾根を外れて支尾根に移る所があるがここだけは気にしていた。
あれ? そう言えば先程から踏み跡が無い(木のマーカーは続いている)・・・。尾根を外れる所を過ぎたかな? と一度登り返した。この時、正しい分岐地点まで戻っていたけど、どうしても尾根を外れるルートが見つからなくて、再び尾根を直進してしまった・・・。そしてマーカーもこの辺りから南に向かって行ったので、てっきりここが尾根を外れるポイントだと思ってしまった・・・。ここからが迷走の始まり始まり・・・。
途中何度かマーカーを見失って右往左往する。でも、大体ずーっと下ると再びマーカーがあるのでドンドン下ってしまったが、ふと気付くと沢の音が大きく聞こえるようになっていた。それに、権現山を出てすでに1時間が過ぎている。コースタイムが50分ほどだけど結構速いペースで歩いていたのでこれはおかしいと感じ始める。でもさらに下にはマーカーが続いている。
ここで初めてGPSを出して自分のいる場所を確認する。この時点で標高が600m。ミツバ岳が835m。一度下って登り返すにしても下り過ぎだ・・・。地形図で確認しても権現山からミツバ岳へのルートの最低部が約790m。200m近くも低い。位置ももう少しで大又沢にぶつかるところにいる。やはり尾根を外れるポイントを間違えたようだ・・・。これが大山のように土地勘があるところならば、ええい、行っちゃえ! ってなるけど、この辺りは全くの初めてなので、セオリー通り登り返すことにする。
登り返し初めてから約1時間。怪しいと思っていた場所まで戻ってきた。ここに来るのは3回目。最初に変だなって思った時もここまで戻ってきていた。よく見ると木で通せんぼしているように見える。これは最初に気付いていた。
上の写真から数メートル下がったところ。こう見ると踏み跡は左に逸れているように見える。最初に来た時は単純に倒木を避けるために左から回りこんでいるもんだと思い込んでしまった・・・。2回目に来た時は踏み跡を追ってみたけど、支尾根への分岐地点が不明瞭で結局直進してしまった。というのも、直進した少し先にマーカーがはっきりと見えたからだ。さすがに3回目となると慎重に踏み跡をたどる。
ここが支尾根への分岐。左に下るのが正しいルート。ちなみに権現山から10分弱くらい下った所に分岐がある。15分歩いて分岐が見つからなければおかしいと思ったほうがよいと思う。ミツバ岳から権現山に向かう場合はひたすら上を目指せばいいのでコチラのほうが楽かも・・・。
少し下ると踏み跡がしっかり確認出来る。結局2時間ほどロスしてしまった。
支尾根に入ってしばらくすると人の声が聞こえた。もちろん姿は見えない。権現山の山頂にいる人の声が風に乗ってここで聞こえたのか? それにしても近すぎるように聞こえる。まぁ、風に乗ったら距離感なんてわからなくなるけど、もしかしたら、出発した時に見た寺ノ沢方面に入っていった人たちの声かな??? ちなみにこの日は最後まで誰一人とも会いませんでした。先週の検見ヶ丸【2015年06月13日(土) 梅雨の合間の検見ヶ丸へ】なら誰とも会わないのは納得出来ますが、権現山などは一般登山道が通っている山なのに誰とも会わないなんて・・・。
普段、山登りで使用している地図は昭文社の山と高原地図で、今回のようにバリエーションルートを歩く場合は二万五千分の一の地形図を併用することが多いですが、今回は初めての場所と当日に決まった為に二万五千分の一の地形図を用意出来ませんでした。その代わりその2枚の地図を足して2で割ったような西丹沢登山詳細図を使用しました。この地図は情報量的には二万五千分の一の地図ですが、実際の紙面はそれを拡大して一万六千五百分の一の地図になっています。二万五千分の一の場合は地図上の1cmは実際の250m(傾斜は考慮していません)になりますが、一万六千五百分の一だと・・・(計算している)・・・165mになります。今回の場合だと権現山山頂から尾根を外れる分岐まで約2cmなので、二万五千分の一の感覚だと500mm移動した辺りに分岐ポイントがあることになります。通常私の歩く速度の計算では500m移動するのに登りだと約15〜20分(もちろん傾斜によって大きく変化します)、下りだと10〜15分ほどかかります。これを一万六千五百分の一の地図に変換すると地図上の2cmは実際の330mになります。移動時間は10分前後になると思われます。今回の実際のGPSのログを見ると権現山から分岐ポイントまで約300mで移動には約6分ほどかかっています。いつのも地形図から見る時間の感覚だとずいぶんと手前に分岐ポイントがあることになります。この微妙な感覚のズレが分岐ポイントの読み違いをした要因の一つだと思います。つまり、勘違いと思い込みが今回の最大原因だったということですね。地図を使うにはちゃんと縮尺を確認して使わなくちゃイカんということですね・・・反省・・・。
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