宮ヶ瀬湖北側の無名のピーク
以前から気になっていて、体力的にもハードな所も無理なので、宮ヶ瀬湖畔にある無名のピークを目指しました。無名とは言え所詮里山なので登山道、または作業道はあるだろうと思っていましたが、なかなかどうして、久しぶりに面白い山登りを楽しみました。
トレッキング
分岐から5分ほど下ると、尾根上に通せんぼしているかのような横木が置かれている。鳥屋へはここから右手前方向に尾根を外れるように踏み跡が続いている。でも、無名のピークを目指す場合はここの尾根を直進すればよさそうだ。
道は尾根上をハズレて緩やかに下り、山頂を巻くように進んでいた。そのまま、道なりの進んでいたら鉄塔に出て行き止まった(ここは先程の鉄塔とは違う)。ここまでしっかりとした踏み跡があったのはこの鉄塔への管理道だったようだ。辺りを見渡したけど、この先に続いているような踏み跡は見つからない。
尾根上から外れたポイントまで戻ってきた。ここまではそれらしい分岐は見当たらなかった。あとは意を決して尾根上を進むしか無い。しかし、完全に草木に覆われて人が積極的に通りたいと思うような踏み跡は見当たらない。
・・・やはり、案の定、針葉樹林帯は林床まで光が届かないためか、はたまた、林業の方が手入れをしているのか、かなり歩きやすい。あとはひたすら上を目指す。と言っても、傾斜はかなり緩やかだ。
GPSで確認。間違いないここが山頂だ! 思ったより小さなピークだった。ここからは登山道、または作業動があるかと思ったけど、それらしいものは見当たらず。「鳥居原ふれあいの館」から見るこの山は、ピラミッド型のかなり印象的な山容をしているので、登山地図には載っていないけど、結構登られている山だと思ったらそうではないようだ。
さしずめ、ここを勝手に鳥屋山とでも呼ぶこととして、その山頂で5分ほどウロウロして下山を開始する。来た道を戻るのは再び藪漕ぎをしなければならず、それ以前に来た道を戻るのはツマラナイので、山頂から緩やかに下っている広葉樹林帯と針葉樹林帯の境目の尾根を進んでみた。植林地なのでその作業道をさがしつつ・・・。
測量用と登山用のテープを見分けるには、一概には言えないけど、測量用にテープにはすぐ下、またはその周辺には測量用の杭があることで見分けられる場合がある。そして、そのテープの場所から目視で確認できる場所に他のテープが見えるはずだけど、時間がたてばそれらは落ちてしまうことがある。なので、登山用と勘違いして追っていると途中で途切れてしまうので十分注意が必要だ。もし、そうなってしまったら、慎重にもと来たルートを戻るしか無い。無理に追ってはいけない。測量用のテープを追ってはいけない理由のもうひとつは、登山用はテープと次のテープの間は基本的に直線的に進むことが出来るようになっているはずだけど、測量用はテープとテープの間は目視で確認出来れば良いので、その間に大きな崖や川などがあり、容易に直進出来ないことが多々ある(というか、自分の経験上、そういう場所が多々あった)。なので、次のテープは目視出来る場所にはあるけど、実際にそこにたどり着くには、大きく迂回する必要があったりする。私の経験ではテープとテープの直線距離は僅か20mくらい(もちろん直視も出来る)だけど、谷を下り、再び崖をよじ登って30分以上かけてたどり着くような場所もあった。これでは次のテープはすぐそこに見えるのにそこに行くのは非常に困難だ。以上、登山用のテープと測量用のテープは見誤ってはいけないという話でした。
本当はそれぞれの業界で話し合って、色を変えたり、設置ルールを設定したりすればいいんだけど、、、以前はそんな話もあったけど、今はどうなっているんだか???
これはわかりやすく測量用の杭にテープが巻かれていますね。これはコンクリート製の杭で氷山の一角ではないですが、地面に埋まっている部分は見えている部分の何倍もあります。これはクッソ重いんだよね。山中でこのコンクリートの杭を見ると、測量士さん、ご苦労様でした。って思ってしまいます。その他に軽量なプラスチック製や木製の杭などもあります。同じ現場でも状況によって使い分けます。場合によっては大きな簡単に動きそうもない岩にピンを打ち込んで、そこを測量点とすることもあります。
・・・ここで南山歩道に合流!
左に下って行けば、鳥屋の集落に出るはず。鳥屋の集落のどの辺りに出るのか知らないので、以前からこのルートは気になっていたんだよね〜。でも、このまま下るのはツマラナイので、尾根上を進んで権現平方面に向かうことにした。お昼も食べてないし・・・。
あれ? ただグルッと回って元にルートに戻っただけか・・・。先程も通った南山歩道の道標の矢印どおり、右上が正規ルートだけど、ここでも左側に踏み跡が続いているので、そっちに行ってみると・・・
・・・しばらくは踏み跡は続いていたけど、やがてそれは無くなり、やむなく急な斜面をトラバース気味に進んでみても別の踏跡も見当たらなかったので、この斜面を直登することにした。もちろん直登って言っても、ただ真っ直ぐに登るわけでは無く、地形を見つつ、小刻みにジグザグに登っていく。こうゆう急な斜面を登り降りする技術は以前、山中の測量のお手伝いをした時に、十分に鍛えられました。今だに役立っています。
よしっ! 正規ルートに合流。変なルートから正規ルートに合流した際に、タイミング良く(悪く)そこにハイカーがいたりすると、お化けでも見るような表情をされたことが過去に何度かありましたが、この日は誰もいなくて、ちょっとホッとした。
食事! 全部のせ!
20分ほどのんびりして、普通はこの先にある南山も合わせて登るのが普通だけど、今年だけで2回も登っているし、今日の目的は鳥屋山(仮称)だったので、このまま下山する。ことにしたけど・・・
・・・せっかくなので鳥居原園地に直接向かうコースではなくて、ちょうど山を挟んで反対側の鳥屋集落に出るルートを選択した。
鳥居原園地には道なりに進むけど、鳥屋集落へはここを右折する。鳥屋山(仮称)方面へ向かう。
鳥居原園地から見た鳥屋山(仮称)。地形図を見ると実際に見えている山頂は肩の部分で、今回立った山頂は少し奥にあると思われる。この山の山頂部を完全に把握するために、もう一度登る必要がありそうだ・・・。次は、葉が落ちた秋以降かな???
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